「彼女いるんだから寂しくないでしょ?」
「誰が彼女いるって言ったよ?」
「え?さっき・・・・・・」
片桐さんは目がなくなっちゃうくらい細くして、くくくと笑った。
「ただの遊び相手だよ。彼女ってのは自分が好きじゃないとだめだろ?それなら、俺はずっと彼女なんていない」
こんな話をするのは初めてだった。
少しは私を大人として見てくれたのかな。
「じゃあ、好きじゃないのに付き合っていたってこと?」
「ま、優海ちゃんにはまだわかんねぇだろーけど」
やっぱりまだ子供扱いか。
当たり前だよね。
恋愛経験ゼロだし、男性経験も・・・・・・ゼロだし。
22歳にして、処女・・・・・・だもんね。

