……あれ。 ここ、は…? 『いやっ…いかないで…!おいてかないでえぇぇっ』 ……? 子供…? 『独りにっ…しないで…、嫌だ嫌だ嫌だっ』 この子は、いったい……。 「……あれ」 気が付くと、カーテンからは朝日が差していた。 今のは、夢…? にしては、何かリアルだった。 それに、どこかで見たことがある子供…。 「…そうだっ、早く支度しなくちゃ」 今日は、ついにこないだ言っていた遊園地に行く日。 支度するのに気を取られ、夢のことは直ぐに忘れてしまった。