君がくれたもの

幸はタバコを吸い終え飲み終わった缶コーヒーに吸い殻を入れベンチから立ち上がる。


「あっ。弁当以外何もないしお菓子買って帰ろう。」


幸は公園近くのコンビニに立ち寄る。


チョコを買いレジに並んでいる時、ふと自動ドアに目をやると


さっきまで考えていた男が…

…まさに昨日助けた酔っ払いの男が店内に入ってきた…。

幸がビックリして思わず直視していると男と視線がぶつかる


だけど


男は何もなかったように本のコーナーへ進んでいく。


(見間違いかな…?いや、そんなことない。…ヤッパリあの男…もう一度みにいこう…)

幸は会計を済ませて

同じ本のコーナーに行き、男の隣に立ち


近くの雑誌を手にとって
読むふりをしながらチラチラ男を見る。

ガッチリした体系に…眼鏡をかけていて大人な優しそうな顔…

(あぁ間違いない…昨日の人だ…)