†危険な男†〜甘く苦い恋心〜


すると、雨宮さんはいきなりハァー…と項垂れた。




「あ、雨宮さん?どしたの?」




あたしは彼の肩を掴んだ。




雨宮さんは困った顔をして、あたしを見る。




「ったく…んな可愛いこと言うなって。我慢できなくなるだろ」




「っ…」




あたしは口をつぐんだ。




が、我慢できなくなるって…////




「雨宮さ……」




「樹里、風呂でも入るか?」




雨宮さんはあたしの頭にポン、と手を置く。




「え、なん……」




「樹里は無防備すぎだ。お前のその雰囲気が俺の中の欲望を掻き立てるんだ」




唐突にそう言われて、あたしはつい俯いた。