「べ、別にっ…!自惚れないでよ」 あたしはプイッと顔を背けた。 ったく! そうやってすぐ調子に乗るんだから!! するといきなり膝の上にあった、あたしの手に大きな手が覆い被さってきた。 ドキンと鳴る心臓。 雨宮、さん…? 「な、何……?」 「樹里」 いきなり真剣な顔で見つめられた。 何なの…? いきなり……。 「樹里はさ。俺になんの気持ちもないのか?」 「え……」 「俺は……お前が好きだ。」 真っ直ぐ、ただそう言われた。