†危険な男†〜甘く苦い恋心〜


「おい、お前右足開かせろよ」




「そう簡単に……させるかよっ!!」




――バキッ!!




鈍い音が響く。




あたしは勢い良く起き上がり、目の前にいる男に右ストレートをお見舞いした。




「ぐあっ……!!」




目の前にいた男は口から血を流し、後ろに倒れた。




そしてすぐに両脇にいる二人の男の頭をひっ掴み、思いきり頭突きさせた。




「うわぁっ!な、なんだこの女……っ」




「うるせぇ!黙れ、この筋肉バカがっ!!」




あたしは起き上がろうとした男の1人にキックをする。