「廉……」




デスクでパソコンを見ていると、横から声を掛けられた。




……嘘だろ。




俺はゆっくりそちらを見た。




「樹里……」




樹里は気まずそうに俺を見て、視線を泳がせた。




そんな姿にすら…欲情する俺。




触れたい。




その透き通るような白い肌に。




柔らかい体に……。




「…どうした?」




俺は出来るだけ優しく問い掛けた。




樹里はギュッと手を握り、頬をほんのり赤く染めた。




「あ、のね…?今夜…暇だったら…ちょっと付き合って欲しくて……」




えっ?




俺は思わず目を丸くさせた。




もしかして、これってお誘い?