雨宮さんはキョトンとした顔をする。 けど…これは紛れもない真実だ。 あたしは…男が怖い。 信じられない。 「……樹里…お前さ」 「何ですか?」 「男が怖いのか?」 「……っ…!」 ど、して…それを……。 あたしは不覚にも固まってしまう。 「図星か」 雨宮さんは満足気に笑い、エンジンを掛けた。