†危険な男†〜甘く苦い恋心〜


「い、や…やめ……」




「ふふふ…泣かれるとますます興奮するなぁ……」




義父は舐めるようにあたしをジロジロ見つめる。




あぁ…あたしはまた同じことを繰り返すんだ。




この男に玩具にされてた時と同じことを……。




義父の手がスカートの中に入ってくる。




叫びたいのに…叫べない。




廉、廉……




頭の中には廉の姿。




“何かあったらすぐに呼べよ”




そう言ってくれたのに。




ごめんね、廉。




あたし…もうダメみたい。




あたしは諦めたように、目を閉じた。




その時だった。

















――バンッ!!




「樹里ッ!!」




部屋の扉が勢い良く開いた。