†危険な男†〜甘く苦い恋心〜


「ひっ…!や、やめてくれ!殺さないでくれ!!」




「ふっ…死にたくない?」




あたしは不適な笑みを浮かべ、銃口を義父に向けた。




この銃は護身用。




持っててラッキーだったな。




「あたしはあんたを許さない。何があっても、絶対に」




ジリジリと義父を追い詰める。




「ねぇ…あたしがあの頃、どんな気持ちであんたにヤられてたか……分かる?」




「そ、それはっ…」




「ははっ!分かるワケないか!!聞いたあたしが馬鹿だった」




義父は震えたまま、あたしを見上げている。




「あんたがあたしの上で腰振ってる時……あたしは決めたの。どんな奴にも負けない強い女になるって。1人で生きていってやる……ってさ」




あたしはガチャ、と銃口を義父の額にくっつけた。




「けど…今、あたしには大切な人がいるの。その人と生きていく為には……あんたとの腐った過去が邪魔なんだよ」




「……っ…だ、だが…」




「消えてよ。あたしの前から消えて。お母さんとも別れてよ!!」




あたしは銃を離し、義父の胸ぐらを掴もうとした。




その時。