「ん?あ、悪ぃ。嫌だったか?」 廉はあたしから手を離そうとする。 「ち、ちが……」 あたしは廉の手をギュッと握り締めた。 「樹里?」 廉はあたしの顔を覗き込む。 「……もっと…触って、欲しくて…」 「……っ…」 「廉、あたし――…」 「はいはーい!お待たせ〜♪♪」 いきなりお母さんがキッチンから戻ってきた。 !! あたしと廉はびっくりして離れた。 お、お母さん空気読んでよ…(笑)