「それに……何よりお前を1人で行かせるワケにはいかねぇ。」




「え?」




「いちいち言わなくても分かってるだろ。」




廉は眉間に皺を寄せ、あたしを見た。




あ……あの男のことか。




廉……気付いてくれてたんだ。




「とにかくお袋さんには話しておけよ!“明日は彼氏も連れてくから”ってな。」




廉は得意気に笑った。




「あははっ!いいよ!言っといてあげる。オジサン連れてくって」



あたしがそう言うと、廉はいきなり後ろからガバッとあたしに抱き着いてきた。




「あ?んだと〜?樹里!!」




「ひゃあっ////ど、どこ触って……」




「うわ〜柔らけぇー…。やっぱお前の胸、最高……」




「バ、バカッ!変態////!!」




あたしは廉を無理矢理離した。




ありがとう、廉。




あなたがいてくれて…ホントに感謝してるよ……。