無事に2階の階段を降り、1階に到着した。
その時。
「……お前ら、サツか?」
!!
後ろから低い男の声がした。
マズイ!
見つかった…!?
いや、迷ってる暇はない。
反撃、開始だ。
廉もあたしと同じことを思っているのか、アイコンタクトで合図をしてきた。
「おい!聞いてんのか!!?」
犯人は動揺しているのか、持っていたライフルをあたしと廉に向ける。
危ないな…。
素人がライフルなんて。
あたしはフゥと息を吐いた。
「行くぞ」
廉が小さく、あたしにだけ聞こえるような声で呟いた。
「……了解。」
あたしはニッと笑い、構えた。

