ちゃんと足が地面についているのか分からない。


いつも通っている道をただ歩いているだけ。






………フラフラする。


昨日…寝れなかったからかな……。






雅ちゃんと白金のことを思い出すと、辛くて、苦しくて眠れなくなる。










ふと顔を横に向ければ、大きい看板に映る白金と銀色コナンくんの姿。



看板の周りにはキャーキャー言いながら携帯片手に写真を撮っている沢山の女の子達の姿。





泣きそうになるのを必死にこらえて、ふわふわした足を動し続ける。










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やっとの思いで学校の前に着くと、







「………っ!!」










神様はやっぱりあたしを見放してるんだ。と心から思った。





目に映ったのは、白金と一緒に並んで歩く雅ちゃんの姿。








雅ちゃんはニコニコしながら白金の腕を取って歩いている。



白金の表情は…………滲んだ涙で見えない。










「………もう…嫌だ……」