「ー…………」







白金はあたしの問いかけには答えずに再び歩き出した。




……やっぱり怒ってるんだよね。



あたし…嬉しかった。



怒ってても白金があたしを迎えに来てくれて……今泣きそうだよ。






滲んできた涙を拭いてあたしは白金の姿を追いかける。



どんどん近づいていく白金の後ろ姿に胸が熱くなってくる。






好きだよ白金。



心配してくれたのにヒドイ事言ってゴメンね。



仲直りしたいよ。









「白金!!!!」





「…うぉ!!」









あたしは勢いよく白金に抱きつく。



突然の行為に驚いたのか白金の大きな声が耳をかすめた。