もうすぐ愛歌が検査から帰ってくる時間だ。 ――――ガラガラ~―――― 「おかえり。愛歌。」 「・・・・・」 愛歌は病室の前からなかなか入ってこない。 「どした?入ってこいよ。」 「・・・・・・・」 僕は愛歌の目の前まで歩いていった。 ――――ドンッ―――― 愛歌は急に僕に抱きついて泣き出した。 「どした?話してみ?」 「うっ・・・涼貴ぃ~。」 「なに?」 「・・・私たちもう会えなくなるっ。」