「…そっか」


お兄ちゃんは頷くと、鞄とローファーを手渡してくた



「あんな必死になって逃げることないのに」



「な、なんか気まずくてさっ!ははは」





なんて嘘臭い笑いかただったろう


それでも繕わなければきっとバレる


兄妹の愛を貰うための、嘘は…


今までで一番辛く、苦く、しょっぱかった