Luck TesT

夜になり、お父さんから帰宅するとメールが入ったので、戻ってくる時間に合わせて、家に帰った。
結斗の家からはすぐなので、心配ない、と言ったのだが、結斗は送るといって聞かず、ほんの5分程度の距離だが、一緒についてきてもらうことになった。

家に着くと、お父さんの方が早かったらしく、家には明かりがついていた。
ちょうど、結斗と別れようとしたところで、お母さんが帰ってきて、私も結斗も無事だったことを喜んでいた。

「ありがとうね、結斗」

言うと結斗は笑った。

「ま、近いしな」

「気をつけてね」

「あぁ。またな」

「うん、また。バイバイ」

手をふり、結斗が見えなくなったところで、家の中へと入った。