Luck TesT

「もともとさ、ライブ…当選してたの、私じゃない?」

「ライブって…ムスカの、か?」

聞かれて頷く。

「招待客のリストが見つかったらしくって、それを元に、なんか、歯形とか?そういうので確認しようと下らしいんだけどさ。私のだけ、取り寄せが出来なかったからって、今朝、警察の人が学校にきてたんだ」

言うと、妙に納得した表情で結斗は頷いた。

「あー…お前、体だけは丈夫だもんな。虫歯もねーし」

「なんか、馬鹿にしてる?」

少し拗ねた風に言うと、結斗は笑った。

「とにかく、それで警察の人とちょっと話しするのに、あそこの部屋、借りてたの」

言うと、結斗はふぅん、と言いながらも、首を傾げた。

「でも…わざわざなんで学校に?」

「さぁ?知らない」

「だってさ、学校じゃなくってもいいわけだろ?直接お前の家に行けばいいじゃん」

結斗に言われて、確かに、と私も首を傾げた。