Luck TesT

学校からの帰り道、結斗とぽてぽてと歩いていた。
途中、結斗が手をつないできたが、彼の手が震えていることに気づき、私も彼の手をぎゅっと握った。

「なんなんだろうな。一体」

結斗がぽつりと呟く。

「そうだね…」

朱美達が行ったライブハウスが爆発事故にあい、今度は自分達の通っている学校が爆発事故にあった。

本当に現実の出来事なのかと思うような出来事が、次々と自分達を襲ってくる。
思わず、強く彼の手を握った。

「大丈夫か？」

結斗が心配そうに顔を覗き込んできた。

「ん、ごめん。大丈夫だよ」

心配かけないようにと、必死で笑顔を作った。