「布施さん!?しっかりして、布施さん‼」

倒れこんだ布施をゆさゆさと揺する。
だが、すでに意識はここになくなっているようで、返事はない。

ただ、苦痛に顔を歪め、必死で息をしていた。

「なんとかしなくちゃ、どうにかしなくちゃ…!」

立ち上がり、結斗のそばに駆け寄る。
幸い、結斗も苦しそうな表情を浮かべてはいるが、息はある。

「真也!助けを…」

言いかけたところで気づく。