Luck TesT

「葵ってさ、前から思ってたけど、ホント、運がいいよね」

朱美がゴロゴロとベッドで横になりながら呟いた。

「今日もさ、学食で最後の定食、葵が食べてたし」

「それも運がいいって言うのか?」

真也が苦笑して聞くと、朱美はぷぅっと頬を膨らませて言った。

「いうの!大体さ、結斗みたいな優しい幼馴染がいて、お父さんとお母さんもすっごく優しくって。羨ましいったらないよ」

はぁ、と朱美はため息をついた。

「朱美は?運が悪いのか?」

真也が朱美の隣に寝そべってくる。
朱美は少し考えて、うん、と頷いた。

「幼いころから家庭環境は最悪だし。そのせいで、学校でも変な噂がよく流れてたし、いじめられたりもしたし」

「そうなのか?」

驚いたように聞き返す真也に、朱美はため息交じりに答えた。

「うん。でもま、葵はそんなことなかったんだけどね。多分、葵と結斗と真也。この3人しか、私には信じられる人はいないよ」

そう言って、朱美は真也に軽くキスをした。