Luck TesT

一気に階段を駆け下り、そのまま開いていた外への扉から、二人は飛び出した。

「ゆ、結斗!何がどうなって…」

肩で息をしながらも、必死で結斗の後を走ってついていく。


さっきの、結斗が布施さんを撃った、んだよね?


何がどうなっているのかわからなかった。
ただ、結斗がそうしたことには、何かきっと理由があるのだと、そう信じたかった。

「結斗!」

名前を呼び、その場に立ちつくす葵。
膝に手をつき、はぁはぁと息を吸う。

「葵、何やってんだよ!早くここから逃げるぞ!」

「待ってよ!」

結斗が焦ったような表情でこっちを見る。
葵はその結斗が走りだそうとしたのを止めた。