Luck TesT

バタバタと廊下を走る音が聞こえてきた。
結斗が葵の口をふさぎ、その場にしゃがみ込む。
葵も、倒れこむように、床にしゃがんだ。

「…はぁはぁ……」

足音がとまった。
誰かが扉の前にいる。


もう、嫌。
どうしてこんなことに。
もうこんなことなら、いっそ…


また、自分たちを誰かが殺しに来たのかもしれない。
そう思うと、涙が止まらなかった。

「葵、俺がついてる」

小声で結斗がささやく。
葵は必死で、嗚咽をこらえ、小さく頷いた。