「ねぇ、結斗、なんで上に向かうの?」
階段を下りようとした葵を止め、結斗は上だ、と言って、上の階に戻り始めた。
「難波も多分、下にいるだろうから、まずは離れないと」
言われてなるほど、と葵は納得する。
「でも、上に戻った後、そこからどうするの?」
最上階間で戻ったところで、校庭から見えないよう、屈んで二人は何処か隠れる所がないかと探しながら進む。
「…わかんねーよ。でも、今は難波から逃げることが先決だろ」
「そうだね…」
自分にも特に何か良い案があった訳じゃない。
ただ、結斗はもしかして、この状況をどうにかできる良い方法を見つけているんじゃないか。
何故かそう、信じていた。
だから、結斗の口から、わからない、と言われたことが、少しショックだった。
階段を下りようとした葵を止め、結斗は上だ、と言って、上の階に戻り始めた。
「難波も多分、下にいるだろうから、まずは離れないと」
言われてなるほど、と葵は納得する。
「でも、上に戻った後、そこからどうするの?」
最上階間で戻ったところで、校庭から見えないよう、屈んで二人は何処か隠れる所がないかと探しながら進む。
「…わかんねーよ。でも、今は難波から逃げることが先決だろ」
「そうだね…」
自分にも特に何か良い案があった訳じゃない。
ただ、結斗はもしかして、この状況をどうにかできる良い方法を見つけているんじゃないか。
何故かそう、信じていた。
だから、結斗の口から、わからない、と言われたことが、少しショックだった。


