Luck TesT

「このゲームと連動して、ハンティングゲームが開催されるってことは言ったよね?」

「それがなに…」

言いかけて、難波の言葉を思い出す。

「まさか…」

「お、気がついたかな?そうだよ、あくまでも、そのハンティングゲームは、相手を殺さなきゃ賞金が入らない。どの難易度だろうと、ね」

難波の言葉に血の気が引いた。

「いろいろ調べてみてわかったんだ。このゲームの難易度が低ければ低いほど、制限がたくさん入る。ただし、何度でも挑戦できるから、こづかい稼ぎにいい、とか、エキスパート相手になると、なんでもありな代わりに、挑戦権は一度きり、しかも、失敗すれば命はない、とかね」

その言葉に、体が硬直した。

「命は…な、い?」

「そ。病院で人が死んだだろ?君たちを襲ったやつらが」

言われて、思い出す。
先生のふりをして、結斗を殺そうとしてた人たちがいた。
でも、その人たちは死んだ。

「一度失敗すれば、次はない。だからその分。スリルがあって楽しい」

ふるふると頭を振る。

「おかしい…おかしいよ、なんでそんなこと、笑って言えるの!?」

難波のその表情に、葵は恐怖を覚えた。