Luck TesT

「うっ…」

頭がズキズキする。
結斗は頭を押さえながら体を起こした。

「…葵?難波さん?」

キョロキョロと辺りを見回してみる。
だが、日がうっすらと射し込んできている教室には、自分以外誰もいない。

「どこだ?何がどうなって…」

立ち上がり、教室の入り口のドアを開けようとする。
だが。

「開かない?」

眉をひそめ、もう一度ドアを開けようと試みる。

だが。