Luck TesT

…体が、イタイ。


うっすらと目を開けると、見たことのない天井が目に映った。

「うっ…」

くらっとする頭を思わず押さえる。
体を起こすと、少し埃っぽいような、カビ臭いような、そんな匂いが鼻についた。


…ここ、どこ?


真っ暗でよく周りが見えない。
少しあたりをきょろきょろと見回していると、壁にもたれかかっている結斗の姿がうっすらと見えた。

「結斗!?」

思わずそばに駆け寄る。
結斗はくーっと小さく、寝息を立てていた。

「…なんだ、寝てるだけか」

私はほっと胸をなでおろした。