「…難波、少し席をはずす。二人を見ててくれ」
しばらくして、布施はそういうと、病室を出て行った。
難波は小さく頷くと、まったく動かない二人にまた視線を戻した。
薄暗い廊下を少し歩き、ナースステーションのところまでやってきた。
そこに、公衆電話が置かれてあることに気づき、布施はポケットからサイフを取り出した。
「…っち」
ちょうどいい小銭が入っていなかったため、そばの自動販売機でコーヒーを買い、できたお釣りで電話をかけた。
「富永か、何かわかったか?」
電話に出た人間に挨拶も言わずに聞く。
『布施か?何度も連絡したのにつながらねーから心配したんだぞ!?』
電話越しに聞こえてくる怒鳴り声に、思わず受話器を耳から少し離す。
「悪いがあまり時間がない。進捗はあったか?」
富永は言われて、それ以上は何も聞かず、聞かれたことに対して簡潔に答えた。
しばらくして、布施はそういうと、病室を出て行った。
難波は小さく頷くと、まったく動かない二人にまた視線を戻した。
薄暗い廊下を少し歩き、ナースステーションのところまでやってきた。
そこに、公衆電話が置かれてあることに気づき、布施はポケットからサイフを取り出した。
「…っち」
ちょうどいい小銭が入っていなかったため、そばの自動販売機でコーヒーを買い、できたお釣りで電話をかけた。
「富永か、何かわかったか?」
電話に出た人間に挨拶も言わずに聞く。
『布施か?何度も連絡したのにつながらねーから心配したんだぞ!?』
電話越しに聞こえてくる怒鳴り声に、思わず受話器を耳から少し離す。
「悪いがあまり時間がない。進捗はあったか?」
富永は言われて、それ以上は何も聞かず、聞かれたことに対して簡潔に答えた。


