「葵の様子は?」
不意に声をかけられ、布施はハッと我に返った。
「寝てる」
短くそう答える布施に、緒方は小さく頭を下げ、本郷の手を握った。
「そういうお前は、大丈夫なのか?」
聞かれて、緒方はまた、小さく頷いた。
「大丈夫じゃないでしょ、縫ったんだから」
真っ青な表情の難波に、布施は首を傾げた。
「彼の治療、僕も見てたんです。警察官も大概だと思いましたけど、俺、医師にはなれません」
思い出したのか、難波は小さくえづいていた。
不意に声をかけられ、布施はハッと我に返った。
「寝てる」
短くそう答える布施に、緒方は小さく頭を下げ、本郷の手を握った。
「そういうお前は、大丈夫なのか?」
聞かれて、緒方はまた、小さく頷いた。
「大丈夫じゃないでしょ、縫ったんだから」
真っ青な表情の難波に、布施は首を傾げた。
「彼の治療、僕も見てたんです。警察官も大概だと思いましたけど、俺、医師にはなれません」
思い出したのか、難波は小さくえづいていた。


