Luck TesT

「あ、おい!」

葵と入れ違いになるように、ウエイトレスが水の入ったコップをコトっとテーブルに置いた。

「ご注文がお決まりになりましたら、お呼びください」

にっこりと笑って、ウエイトレスはその場を後にする。
結斗はなんとか笑顔を作って頷いた。


葵は…!?


慌てて視線を戻す。
と、そこには葵に近づく人物がいた。

「葵!」

思わず席を立ち、叫ぶ結斗。
葵が振り返ると、葵に近づいていた人物もびっくりした顔をして、結斗の方を見ていた。

「な、なに?」

ちらりと喫煙室を見て、すぐに葵は席へと戻った。
葵のそばにいた人物は、不思議そうに首を傾げると、そのまま喫煙コーナーへと入っていった。