Luck TesT

「…朱美、こっちにはいないみたいだね」

きょろきょろとあたりを見回してみたが、朱美らしき女性の姿は見当たらなかった。

「喫煙の方か、もしくは人違いか…」

結斗が呟く。

「それより、さ、気づいた?」

聞かれて葵は小さく頷いた。

「うん…なんか、さっきっから、見られてる感じがする」

あたりを見回したとき、数人と目があった。
確かに、少し動きが不審だったかも知れないが、それにしても、目線が合いすぎのような気がしたのだ。

「なぁ、念のため、もう一回、布施さんに連絡…」

「あっ!」

結斗が言いかけたところで、葵が突然叫んだ。

「ど、どうかしたのか?」

店員さんも少し不思議そうに、こっちを見ている。