Luck TesT

たまたま何かあったときのためにと、ポケットの中に1000円を入れていたおかげで、コーヒーを2個買うことができた。
そのまま2人は店内2階の窓際、ちょうどファミレスの見える位置に座って、コーヒーを飲むことにした。

「ねぇ、これからどうしたらいいんだろう」

時刻はもうすぐ18時になる。
そろそろ日も沈み、あたりが暗くなってくる。

「このままもし、布施さんたちにあえなかったら…私たち、どうしたらいいんだろ」

泊まるところも、お金もない。
そんな状況はまったく想定していなかった。

「…布施さんたちから、連絡、ないのか?」

結斗はコーヒーを飲みながら聞いてくる。

「うん…ない」

携帯を見てみるが、通常の待ち受け画面のままだ。

「あ…れ?ねぇ、結斗…あれ…」

ファミレスに入って行く人たちをぼうっと眺めていたときだった。