Luck TesT

「うそ、まじで!?」

朱美が抱きついてきた。

「ありがとー!葵、愛してる!」

私も、と朱美を抱き返す。

「すげぇな、お前」

結斗が感心したように言う。

「まぁね~」

得意気に言うと、真也が朱美の頭を撫でながら微笑んでいた。

「これで一緒に行けるね!」

朱美の言葉に、首を傾げる。

「真也もね、実はチケット当たったらしいの」

なるほど、と頷いた。

「じゃ、丁度よかったじゃん!デートがてら行けるね」

言うと、朱美は嬉しそうに頷いた。