「そこで何をしている」
ナースステーションで緒方が居なくなっていることについて話を聞こうとしていたら、数人の男があの病室へ入っていくのがみえた。
白衣を着用してはいるが、明らかに医者ではないと俺の勘が告げていた。
「…いえ、入院患者が居なくなった、ということだったので、皆で探しに来ていたところで」
メガネをかけた一番背の高い男がにっこりと笑顔で答えた。
…こいつが頭か。
「そうか。居なくなったのはいつ頃だ?」
聞くと男は肩をすくめて答えた。
「さぁ。私も聞いたところなので」
困ったように答える男に、さらに質問した。
「では、誰に聞いたんだ?」
「………」
「誰に、居なくなったことを聞いた?」
男はちらりと隣に居る男に目をやった。
ナースステーションで緒方が居なくなっていることについて話を聞こうとしていたら、数人の男があの病室へ入っていくのがみえた。
白衣を着用してはいるが、明らかに医者ではないと俺の勘が告げていた。
「…いえ、入院患者が居なくなった、ということだったので、皆で探しに来ていたところで」
メガネをかけた一番背の高い男がにっこりと笑顔で答えた。
…こいつが頭か。
「そうか。居なくなったのはいつ頃だ?」
聞くと男は肩をすくめて答えた。
「さぁ。私も聞いたところなので」
困ったように答える男に、さらに質問した。
「では、誰に聞いたんだ?」
「………」
「誰に、居なくなったことを聞いた?」
男はちらりと隣に居る男に目をやった。


