Luck TesT

結斗と一緒に、駅前まで戻ってきた。
平日の昼過ぎだからか、人影はまばらだった。

駅のホームから、電車の到着を知らせるアナウンスが流れる。

「疲れてないか?」

結斗に言われて、大丈夫、と答えた。

「…無理すんな」

どうやら顔は、大丈夫、という表情ではなかったらしい。
そう言って、結斗はコツン、と私の頭を叩いた。