幸雄は凜太郎の頭をぐしゃぐしゃに撫でた。 「大丈夫だ。俺がいる。」 「桐生くん…」 凜太郎は幸雄の存在がとても心強かった。 幸雄は良い意味でも悪い意味でも気持ちが分かりやすい。喜怒哀楽が全て顔に出るため、気が楽なのだ。 負の感情を隠せる人間こそ、要注意人物で、心配すべき人間だと、凜太郎は考える。 「…それは私もか。」 「何が?」 「いや、何も。大丈夫です。それより…」 凜太郎は話を続けた。