さくらはきっと1年だ。

「ありがとな、ズッキー。」

「お、おう。」

「じゃあ次の休み時間、1年の教棟に行くか。」

「え!?」



「なんでいねえんだよ…。」

1年には2人、さくらという名前の女子がいたが幸雄が探していた『さくら』はいなかった。

「桐生、もう諦めろよ。さくらちゃんに騙されたんだって。」

「そんな子じゃない!お前の情報が間違ってんじゃねーのか!」

「言い掛かりやめてよ!学校一の情報網なんだから俺!」