「お前のこと、好きなんだけど」

「・・・・は?」

人生初の告白って、ムードある中でされたいもんじゃん?

なのに、なに?この状況。

まず整理しよう。

私は大沼 海乃莉《おおぬま みのり》高1。

目の前にいるのは神崎 純弥《かんざき じゅんや》幼馴染でタメ。

ここは純弥の家の中。

私はマンガを読んでいる。

純弥はバイク雑誌を読んで・・・・さ、さっきまでは読んでいた。

そしていきなり告白された。

「なぜゆえに私?」

「好きだから」

うっ・・・不覚にも、私の胸もドキッとなる。

そりゃそうだ。純弥は顔立ちいいし、まぁ、イケメンという分類に入る。しかもかもかも、この至近距離。私の内臓類よ、静まれー!!

「海乃莉は?」

「え?」

「海乃莉はさ、俺のこと好き?」

ドキ、ドキ・・・・。

「好き、なんじゃない・・・?」

え?私、好きだったんだ?

「マジで?!」

「・・・なんじゃない・・・?」

「おっしゃー!カレカノ成立ー!!」

え?か、れ、カレカノッ?!

「ちょ、純っ、きゃわっ!?なにすんの?!」

コイツ、脇もって持ち上げやがった!?

「嬉しいじゃん!ただそれだけ」

「んなこと・・・」

でも、なんか、くすぐったい!!

「あはははっ!くっすぐったいよっ!はなしてっはなしてっあははははは」

「じゃぁ、こうか?」

?!?!

「きゃー!だめーーーぇ!!あっはあっはははは!くすぐったいー!」

あの、なんていうか、コリコリ?の部分くすぐってきやがった!