「はぁ・・・勝負するんすきやなぁ。別にいいで?今回も負かしたる」
その瞬間少し燐の顔が黒くなったのは気のせいではなかったのだろう
しっかりとそれを見ていた卓は燐が少し本気になりかかっているのを感じ
地雷を踏んでしまったと後悔した
そして始まったカラオケ大会
トップバッターは言い出した張本人、卓
歌った曲は今はやりの男性歌手の曲だった
抜群の歌唱力をみせつけた卓
採点の結果点数93点だった
「すごいですね、卓君!」
「いやぁ~、普通だって普通♪んじゃ、次優希いってみよーか」
「ぁ、はい。」
優希はマイクをもち、少し緊張した様子で唄い始める
選択された曲は穏やかで少し悲しいものだった



