「そんなこと言ってくれたのは燐だけだよ。ありがと」




少し涙を浮かべて微笑んでそう言った





「珈衣はどれだけの式がいるんや?」





燐が少し気になってたことを聞いてみた

それに珈衣は指を折り答えた






「神に従えしものはさっきの杏だけ。他は3匹。燐は?」


「神に従えしものはさっきの狼騎と明華、あともう一匹。後は四神やな。」





神に仕えるもの・・・名の通り神様といわれるものに従えるやつらのことだ

―――――あいつらの存在は言わないでおこう・・・・
   まだ・・・眠っているあいつらのことは・・・・



「?燐・・・・どうかした?」

「いや、なんでもない。」



珈衣は防御が得意。この前の結界が高度のものだったからそれは相当なものだった


さらに言えば神に仕える式もいるのも珍しい

名も知れ渡っていないものなら特にだ




「珈衣、あの時もいったけど俺とパートナーくまへんか?
もっと多くの人や妖怪を救うこともできる。
俺らは最高のパートナーになれると思うんや。・・・どや?考えてくれへんか?」


「パートナー・・・。でも私なんかでいいの?燐は強い、でも私は・・・」



そう言ってさみしそうな顔をした

それを見た燐は率直に気持ちを伝えた







「珈衣だからいいんや。それに珈衣は強いで。
俺が持ってない力をもっとる。それに、弱い思うんやったら今から強うなればええやんか。
俺と一緒に強うなろう?」







それを聞いた珈衣は瞳に強い意志を見せた