「えぇ、そうね。・・・・杏、手伝って」
珈衣がそう言うと陰から尻尾の二つに割れた巨大な猫が現れた。
いわゆる猫又という妖怪
[珈衣におおせのままに]
珈衣は大きく息を吐き出して唱えた
「神に仕えしものよ我が名のもとに力を解放せよ。氷水結界。」
杏からは光がさし、次の瞬間には結界と姿を変えた
珈衣は印を結んだまま燐に伝えた
「・・・燐、これは大きく体力を削る技。もって、10分。それまでにけりをつけて!」
それを見ていた燐は大きく感心する
―――――ほぉ、珈衣は神に仕える者を・・・もって10分
「十分や。狼騎(ロキ)、明華(メイカ)。力を貸してくれへんか?」
すると影からは大きい黒い狼と黄金の獅子
正しくいうなれば角の生えたフェンリルと呼ばれる狼と翼の生えた獅子
[[もちろん、主の仰せのままに]]
「ならいくで。神に仕えしものよ、我が名のもとに姿を変えよ。」
二匹は姿を変え狼騎は黒い闇のような刀に明華は白い光のような刀に
姿を変えた



