妖気を放つ男を警戒しながらも燐は龍に話しかけた
「龍兄。あいつから妖気がする」
「あぁ。そう思って今少しづつ生徒を後ろに下がらせてる」
「ならええけど。・・・・龍兄、みんなを守ってくれ」
(俺は・・・あいつをやらないとあかん。)
それにおそらく奴は・・・地獄鬼の仲間。
「わかった。ほらよ、思いっきり暴れてこい!」
そう言って持たせてくれたのは燐がいつも使ってるもの。
陰陽師特有の恰好にはなれんからその代わりに籠手やらなんやら。
そして・・・頑丈に霊力の込められてできた羽織
もしものために兄に常備してもらっていたのだ



