オレはそんな彼女に恋をした    ~地獄鬼の襲来!~ [完]


ジェットコースターから降りると珈衣はものすごくぐったりしていた

元気ぴんぴんの燐とは大違いだ

二人は近くのベンチに座る



「大丈夫かぁ、珈衣?」

「う~、何とか。ごめんね燐・・・・
自分がこんなにも絶叫系だめだとはおもわなっかった」



まさかのまさか、初めて乗ったジェットコースターは珈衣には向かなかったようだった

それに燐は少し苦笑いした

人に向き不向きがあるのは当然なのだ




「別にかまへん。絶叫系苦手ならそれ以外のいこうや、な?」

「うん」




燐は絶叫系ではないものを選んで聞いてみた

それは燐なりの心配と優しさの表れだ





「観覧車いかへん?」

「観覧車は大好き!!」

「ならいこう」





それに珈依は笑顔になり、それを見た燐はほっと一息ついた





(てかオレ・・・なんであって二回めのこいつのことこんなにしんぱいしてんや?
 否まずおれ、なんで遊園地に誘ったんや?)




せっかくだしとか思って誘ったことは今まで燐にはなかった

いや、まず女とご飯ということもあり得なかった




(―――――――今までこんなに女のこと気にしたん初めてや)






燐は疑問を残して観覧車に向かった