「言わせてくれ。俺があの時言えなかった隠してたこと。
・・・・・・実は珈衣が妖怪に連れ去られた。」



それに卓は少し目を見開いた


なんとなく、隠し事に珈衣がかかわってるのはきずいていたのだ


でも・・・そんなことになってるとは思わなかった




「話してくれてありがとな。俺はな、燐にはいつでも笑顔で・・・いつもの燐でいてほしいと思う。
だから少しでも燐の役に立てることをしたい。
確かに俺は燐みたいな妖怪を退治することはできない。
でも、情報は集められる。俺には情報を集める力がある。そういうとこで燐に俺は力を貸したい。
燐が少しでも楽になれるように、燐が少しでも安全であれるように。
俺には・・・・・そんなことしかできないからさ」





燐には卓の気持ちが痛いほどわかった


かつて幼かった頃、まだ力が今ほど強くなかったとき、燐は卓と同じ気持ちに駆られていたから


卓は燐に持っていない、情報収集に特化した力を持つ。

おそらく過去でそう言った力に特化した人の血でも継いでいるのだろう


それを自分のために使ってくれるのは素直にうれしいと燐は思った