オレはそんな彼女に恋をした    ~地獄鬼の襲来!~ [完]


いいわけがないのだ

このまま悔やむだけで前に進まないわけにはいかない




「このまま?俺がこのままにしたままにするわけあらへんやろ。
どうするか?そりゃ助けるにきまっとる。
こんなことになったんは俺が弱いからや、俺が心んどこかで油断しとったからや。
せやから・・・・助けなあかん。
命に代えても!!こんなとこでウジウジしとる暇はないんや!」



『お前ならそういうと思ってたよ』



全部の思いを吐き出した燐に兄たちは微笑んでいた


やはり自分の兄たちはかっこいいと燐は思った


ずっと背中を見てきて憧れてきた兄たち


燐の目標であった




「ありがと」


「で、今のお前で勝てるのか?」







このままの俺で・・・・


今の俺で倒せてたら誘拐なんてさせとらへん。





「もっと強うならなあかん!」