「もちろん俺が知ってるわけねぇーだろ」
てっきり知っているものだと思っていた燐は少しびっくりしたものの話を続けた
「で送ってくときにその時の地獄鬼が襲ってきて珈衣を誘拐していった。これで満足か」
「意外だな。お前が逃がすなんて・・・。」
燐が取り逃がしたことは龍にとっては不思議だったらしい
最近の燐は目を付けたやつを取り逃がすことはないくらいに強いかった
でも燐だってばんのうではない
「注意してたつもりやけどまだ足りんかった、それだけや。」
(せや、足りんかった。力の足りんかった俺のせいや・・・)
「それで・・・・それでお前はどうするつもりだ?」
「このままでいいの?」
どうする・・・・・このままでいいのか。
兄たちのその問いに燐はうつむいた



