「ごめんね、今わそっとしといてくれる?」
向ける背はさみしげで、いつもより小さかった
『元気、出してくださいね!!』
「ありがと」
顔は微笑んでいてもその微笑みが嘘であることは見ているもの達皆が気づいていた
そう、それくらいに燐の気持ちは表に出ている
でもそんな燐を人一倍心配していたのは親友の卓と兄である龍と焔だった
周りの人に心配そうな顔をさせている自分に燐はイラついた
自分の弱さに、もろさに
自分のすべてに嫌気がさしていた
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