燐の中に渦巻くのは、後悔、怒り、悲しみ・・・・そう言ったものすべてが混ざり合ったものだった


たった一人・・・


初めて守りたいと思った女を・・・・


守れなかった


どんなことがあっても守りたいと思った・・・・


珈衣だけは・・・守りたいと


いや、守ると心に誓った


それなのに・・・


燐はまんまと珈衣を


さらわれてしまった______________



ふってきた雨の中、燐はずっと・・・・



苦しんでいた



またそれを



少し悲しげに・・・何かを思うような人が燐を見ていたのは・・・


燐がきずくはずもなかった