昼休みは図書室へ 【完】



「───ん、はーい。じゃあね…」




「どうだった?」


「ひなん家泊まるっていったからOKもらえたよ…」



「本当に…嫌じゃない?」



「嫌じゃない!」



不安は…あるけど。



その思いを手に込めて、握る力を強くした。









「ここ。俺ん家だから。今日…両親いないから」



「うん…」



明るいライトがぱぁって光って、玄関に立て掛けてた“welcome”の文字がはっきり見えた。